[音] | タン |
[訓] | ふける |
おくぶかい |
《意味》
ふける。夢中になる。
【耽溺】たんでき
ふけりおぼれること。特に、酒や女などに夢中になって、他を顧みないこと。
「惑溺」
【耽読】たんどく
夢中になって本を読むこと。読みふけること。
【耽美】たんび
美を最も価値のあるものと考え、美を求め、熱中すること。
【耽湎】たんめん
酒色におぼれること。
「耽溺」
【耽楽】たんらく
酒色などにふけり、楽しむこと。
【耽る】ふける
他の一切のことを忘れて、一つの事に心を奪われ熱中する。
《字源》
声符は「冘(ちん)」。
「冘」は人が枕して寝ている形。
水底に沈み横たわることを「沈」という。
「耽」は、もともと耳たぶが垂れることをいい、「たのしむ・ふける」意は「酖」に当てた用法。
:「冘」の篆書。